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(4)釜山港
韓国におけるコンテナターミナル施設は釜山港と仁川港に集中しているが、特に釜山港は韓国におけるコンテナ貨物量の94%以上を占めている。
釜山港には、現在、子城台(ザソンデー)と神仙台(シンソンデー)の2つのコンテナ専用ターミナルがある。子城台コンテナターミナルには4万トン級のコンテナ船が接岸できる4つのバースがあり、一方神仙台ターミナルには5万トンのポストパナマックス級大型船が接岸できる3つのバースがある。
子城台コンテナターミナルは、韓国で初めての本格的なコンテナ埠頭であり、埠頭の効率的な運営を目指して設立された特殊法人、釜山コンテナ埠頭運営公社(BCTOCBusan Container Teminal Operating Company)により一元的に運営されている。
一方、神仙台ターミナルは、第3セクターである東釜山コンテナターミナル(PECTPusan East Container Teminal)により運営されており、子城台コンテナターミナルより広く、荷役機械が最新式であるので、処理能力も子城台コンテナターミナルより高くなっている。
釜山港における1995年(平成7年)度のコンテナ処理実績は全港で456万TEUであり、うち子域台と神仙台の2つのターミナルで286万TEUを処理している。コンテナターミナルとしての処理能力は2つのターミナルを合わせて186万TEUであり、処理能力に対し53%のオーバーとなっている。また、2つのターミナルで処理できない分は、一般埠頭で処理しており、その取扱量は170万TEUにも及んでいる。

 

表5−4 釜山港におけるターミナル施設

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